平井真史さんに紹介していただいた植松 努さんの講演会がすごかった。

西武信用金庫の平井真史支店長は、謙虚だ。

ニコニコしながら近寄ってきて、
「かんさん、悪いんだけどさ、実は今度こんな会があって、、
この日、空いてる?」

あんまり下手(したて)だから、今まで平井さんの話に乗って悪い思いを
したことなど一度もないのに「(しょうがないなぁ~)空いてますよ。行きます。」

今日もそんな経緯だった。

チラシのタイトルは「思うは招く、夢を目標に・・・」
その横にはスーツにメガネ、テカテカした黒髪オールバックの写真があった。
過去参加したことのある、うさんくさいセミナーの講師に似てる気がした。

肩書きを見ると、植松電気専務取締役。なんで電気屋さんがセミナー講師?
大して関心も持たずにチラシをたたんで手帳にはさんだ。


開演18時から30分ほど遅れて入った杉並公会堂は、満員に近い入りだった。
壇上にいたのは、作業着を着て、気楽な髪型でやや早口で話す男。
私は客席ほぼ中央の席によいしょと座り、とりあえず話を聞いた。
ちょうど前が通路だったので、座りやすい席だった。


いつから魅きこまれていたか、思い出せない。
しかし、気がつくと私は通路まで前かがみになって話を聞いていた。

ぐっと来る言葉があったので、引用し、私なりの感想を書く。

世の中にあるすべてのものは、必ず誰かがつくっています。高くて買えないな。とあきらめるのではなく、どうやったら自分でできるかを考えます。

去年の11月ころ、「お金がないときにお金を払ってこそ、漢だ。」という考えにいたった。
大学の先輩が(その人はお金持ちだが)かわいがってくれたことに影響を受けたのだと思う。

実際に、そのとき出会った団体に、出会ってすぐ、1万円を寄付した。
(その人は、私にお金がないことを知っている。それなのに1万円も出したの
だから、さぞかし感動することだろう!)自分で得意だった。

しかし、得意になったのは自分だけだった。
得意になった感情も、すぐに流れていった。

その団体とは今もすごく仲良くしているけれども、
あの寄付があってもなくても関係なかったんじゃないかと思う。

お金は万人に使えるものだから、それを渡すことは尊い。
しかしながら、それは誰にでもできることである。

その人にしかできない知恵と汗を出すことはずっとずっと尊い。

大学の先輩は、タダ飯をご馳走してくれているだけではなかった。
商売を、人生を教えてくれていることを思い出す。

植松電機には必殺の戦略があります。「なんでもしてあげる作戦」です。相手が要求していないことまで、なんでもかんでもやる。やってやってやりまくった先に、自分たちは相手にとって必要不可欠な存在になる。そのとき、こちらが主導権をにぎれるのです。うちは社員20人の会社ですが、こうやって、大企業とも互角に渡り合ってきました。

最初、え?と思った。魚をあげるか、釣竿を渡してとり方を教えるか、の話を思い出したのだ。
お客さんにとって、すべてやってしまうことはお客さんの成長を妨げることにならないか。
すべて納得の講演内容だったが、この点だけはしっくりきていなかった。

講演後に質問タイムがあって私は質問をしたが、そのとき気になっていた別の質問をした。
質疑が終わってからこのことに気づき、「あ~なんで聞かなかったんだろう!」と思った。

中野駅から自宅までの帰り道、考えてみた。
相手になんでもしてあげることは、本当にわるいことだろうか?

すると、こういう考えが浮かんだ。仮に自分たちが「なんでもした」とする。
そうすると、相手は困っていたことを助けてもらえて感動する。
「なんでもした」自分たちの姿勢に感動したら、今度は他の人に
なんでもするようになるのではないか?言われた以上のことを、やる。

自立、独立といえど、人間はすべてのことを自分でやっているわけではない。
支えあって生きている。自分が誰かを支え、また自分も誰かに支えて
もらっていることを強く強く意識できるくらいになれば、それは良い社会ではないか。

「法務も財務も営業も開発もなんでもかんでも全部自前でやってますから。」
イキがるのは了見が狭さのあらわれかもしれない。

国家主導の「世界初」なんてありません。「世界初」はすべて個人が自腹でやっているんです。

大学を卒業したのが2008年の9月、それから1年3ヶ月。
もしどこかの会社に入っていたら、月給を20万円として300万円は入っていた計算だ。

私はそれをしなかった。縁あって、それまでの人生で
全く勉強してこなかった介護福祉の分野にいる。

老人ホームにいるお年寄りにレクリエーションを提供して
生きている人なんて知る限り居ない。それって仕事になるの?ほぼ毎回聞かれる。
それでも信じて賭けてくださった清風園さんのおかげで、
去年一年をかけて、やっと形ができてきた。

子どもたちに、簡易ロケットをつくるワークショップをやっています。説明書は英語です。「英語なんてわからないよ~」自信なさげな大人たち、子どもたち。私はそこでこう言います。「大丈夫だよ。安心してつくってごらん。どんなに失敗しても、絶対に直せるから

どんなに失敗しても、絶対に直せる。
前に一歩踏み出すとき、不安なとき、こう言ってもらえたらどれだけホッとするか!
講演も架橋、この言葉が出てきたとき私はぽろぽろ泣いた。
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大好きな内田順夫さんの記事が、東京新聞に載った。

妻と…気付いた『幸せ』 人に支えられ きずな広がり

内田さんは認知症で寝たきりの奥様を介護されて17年。
子どもが居ないながら、地域や専門職の力を活用し、介護が快護になっている。

夜、奥様がお休みになった後に飲みに行ったりもするから、自称不良介護者。
「となりの介護」の川内潤さんによると、スーパー介護者。
私にとっては、前向きでスマートで爽やかなおじさん。背筋まっすぐ。

年末に西方千晶さんと所さんのダーツの旅を見てたら内田さんと同じ70代の方が登場。
ズボンのファスナーが空いていることをことさら誇らしげに語るおじいちゃん。
「内田さんはやっぱり都会的で違うね」と笑った。もちろんその方はその方でとてもいい味。


確か去年の秋、いつも元気で仕事をバリバリこなす伯母が私の仕事を聞きつけ
「おじいちゃんの介護は大変だったのよ~」と話しかけててきた。

私は「やっぱりそう感じていたのか」と思いつつ、
少し早く内田さんの話に出会っていたらなぁと思ったものだ。
 

今年は年間50回やる。

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あけましておめでとうございます。
毎年恒例の年越稽古を終え、先ほど帰ってきました。

小学5年生のときに剣道をはじめ、以来1回を除いて毎年参加。
1回は確か、中学受験のときだったと思う。大学受験のときは、行った。

我が家では毎年大晦日にみんなでお鍋をする。
特番のテレビを見ながらわいわい。
普段は味屋の近くに住んでいる父も帰ってくる。

然しながら年越稽古となると、盛り上がり最高潮の9時前後に
家を出なければならない。後ろ髪を引かれる思いだ。

それでも、行く。我が家を出たら出たで、道場の仲間がいる。
楽しいのでそれもまた良し。


去年剣道の稽古をしたのは恐らく年間20回~30回だった。
今年は年間を通して50回を目標とする。週に1回はやろう。

健全な精神や思考は、健全な肉体に宿る。

みなさん、どうぞ今年もよろしくお願いいたします。
 

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管 偉辰

2008年から介護×音楽の会社を11年間経営。2019年夏から転身予定。

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